あなたはナッツ派?(笑)。つまみにむき胡桃を食べていて、非常に面白い形状をしているなぁと思い撮影することにしました。どうせなら殻のままの胡桃もと探しましたが、むいた胡桃はスーパーでも見かけるものの、殻のままの胡桃がなかなか見つかりません。そんな訳でお取り寄せいたしました。昔はみかんみたいに網に入った殻のままの胡桃を良く見かけたものですが…。
胡桃(くるみ)Walnutsの写真撮影
もともとはむき胡桃の写真が撮りたかったので、構成としては主題がむいた胡桃で、添え物として殻のままの胡桃を置くつもりでした。しかし届いた胡桃を見ていたら、一つだけ既に亀裂が…。そっと外してみたら上記の状態で殻を外すことができました。こんなに綺麗に殻を外せたのははじめてで、主題が変わりました。
殻付きの胡桃をお取り寄せしようなどと言う人は、自分のように食べると言うよりはディスプレイが想定されます。もしかして胡桃のプロの出品者が一つだけ外しやすいようにしてくれたのかもしれません。感謝♪。
機材準備
機材準備と言っても大したものはありません。今回はマクロ領域の撮影を想定しているので、マクロスラーダーがあると楽です。上と右に定常光のソフトボックスを配置。
今回使用したのはCarl Zeiss Makro-Planar T* 2.8/60 AEJ。100mmのマクロプラナーよりも何となくシャキっと写る気がするので、60mmを選択しました。実際の撮影距離はほぼハーフマクロでしたが、今回はコンパクトなMMJではなくフルマクロのAEJを使用しました。
胡桃の固定には、娘がいつも大事そうに?持っている練り消しを使用しました。
主題となるもっとも見せたい所は右の胡桃の実の二つの山。次に左の殻の方のXに見える筋。必然的に殻の方が前に来ますが、二つとも主題とも思えているので気にしません。
後は血管のように入っている実の部分まで、しっかり写し出せる絞りの設定です。
設定
少しでも被写界深度を確保したいのでf値は回折現象の影響を受けない範囲で絞ることになります。開放でピントを合わせ、念のため全てのf値で撮影します。こうすることで、EXIFの残らないヤシコンZEISSですが、開放からf/22まで揃っていれば後でf値もわかります(笑)。被写体は動かない、カメラは三脚で固定なのでシャッタースピードは気にしません。ISO感度も100に設定しておきます。
撮影
開放から順にスマートホンで遠隔シャッターを切ります。後はf値を変えていきながら、三脚の揺れが収まったと思われるタイミングでスマホをポチ。
胡桃(Walnuts)のRAW現像
胡桃の写真Lightroom初期設定 2021-03-24撮影
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2.8/60 AEJ
f/16、0.4sec、ISO-100、WB-4550K、色かぶり補正+27
上記がLightroomの初期設定、いわゆる撮って出しJPEGです。
ここからホワイトバランスを4800Kに調整、円形フィルターで被写体部分を指定し、ハイライト下げ、シャドウ上げ。同じく円形フィルターで被写体以外を指定し、テクスチャ下げ、明瞭度下げ、かすみの除去下げ、露光量も下げました。各SNSにはこの段階でUPしましたので、やや色味が濃いです。最終的に彩度が少し高く感じたので、自然な彩度と彩度をそれぞれ-10といたしました。
実の部分の凹凸と、外れた殻の内部が気持ちよく表現できたように思います。
胡桃 2021-03-24撮影
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2.8/60 AEJ
f/16、0.4sec、ISO-100、WB-4800K、色かぶり補正+20
胡桃(Walnuts)の写真撮影白背景
胡桃 2021-03-27撮影
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2.8/60 AEJ
f/11、1/10sec、ISO-100、WB-4800K、色かぶり補正+20
商業写真的には、やはり白背景の方が需要がありそうですね。RAW現像的には似たような手順で、くるみ部分はシャドウを少しだけ持ち上げております。黒背景は黒を締めるのに対して、白背景は背景のみ補正ブラシで指定して明るくしています。
胡桃(くるみ)Walnutsの写真撮影の自己添削
むき胡桃は袋に大量に入っていることもあって、突部分が擦れ白くなっています。撮影していると気になったので、当初の予定だった「むき胡桃メイン、胡桃の殻を添え物」は却下しました。
くるみの商品写真ではないのでくるみ映えしそうな黒背景としましたが、くるみ業者さんにとっては白背景の方が良さそうですね。近いうちに白背景にもチャレンジしてみます。
2021-03-30白背景も追記しました。
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