写真を撮る人は、毎年この時期が待ち遠しい。自分もフルサイズとなって初の彼岸花を楽しみにしていました。この彼岸花、いろいろな呼ばれ方をしています。曼殊沙華や学名からくるリコリス、英名ではRed spider lilyだそうです。また、黄色い彼岸花は、ショウキズイセン(鍾馗水仙)とも呼ばれ、英名はGolden spider lilyとなるのだそうです。
赤系の花の撮影で注意することは、赤と言う色が飽和しやすいことですよね。飽和してしまう時は、“彩度が高い”、“照度が高い”のが要因と言われているので、露出補正をマイナスにして撮影しています。
- ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)
- ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)遠景
- ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)中景
- ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)縦画角
- ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)近景リフレクション1
- ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)近景リフレクション2
- ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)近景ハイキーソフト
- ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)俯瞰
- ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)咲き始めマクロ領域
- ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)マクロ
- ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)マクロ花茎背景
- ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)マクロ赤背景
- ショウキズイセン「鍾馗水仙」(Golden spider lily)マクロ
- ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)の自己添削
ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)
岐阜県各務原市川島町の河川環境楽園で、開花が始まっている曼殊沙華。いつもより早起きして撮影に来ました。遠景は咲きそろってからと言うことで9月後半、近景は比較的しべの花粉が黄色くふっくらしている咲き始めの頃の画です。とくに近景はこの子ってのを見つけるまでに時間がかかりました。
ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)遠景
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Makro-Planar T* 60mm F2.8 C MMJ
f/5.6、1/125sec、ISO-100、60mm、WB-4250K 2019-10-02
この画は10月に入って、ようやく咲きそろってきたころです。奥から手前に掛けてS字になっているのが綺麗でした。最初はf/8まで絞っていましたが、一つ開けて自分には珍しく前ボケを入れています。
ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)中景
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Makro-Planar T* 60mm F2.8 C MMJ
f/8、1/125sec、ISO-100、60mm、WB-4300K 2019-10-01
この画も10月の咲きそろってからです。木漏れ日がスポット光になっていたので、露出を2段落として強調してみました。
ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)縦画角
2021-09-15
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Apo Sonnar T* 2/135 ZE
f/4、1/250sec、ISO-100、135mm、WB-4000K
やはり咲き始めの頃、こんな風に蕾と並んでいると縦画角が似合います。
やや上からの撮影で蕾と花に等距離に並んでもらいました。近景の中でも背景が近くなる分、はっきりしています。
もう少し開けたいところですが、焦点距離&被写体が風で揺れるのを考慮すると、ライティングもしているのでこれが限界か。
ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)近景リフレクション1
SONY α7Ⅲ Carl Zeiss Makro-Planar T* 60mm F2.8 C MMJ
f/2.8、1/640sec、ISO-100、60mm、WB-4500K 2019-10-04
川に写り込む彼岸花も綺麗でしたが、ひとつだけニョキっと飛び出している曼殊沙華。スポットを当てないわけにはいきません。
ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)近景リフレクション2
SONY α7Ⅳ Carl Zeiss Makro-Planar 2/50ZE
f/2、1/800sec、ISO-100、50mm、WB-5300K 2022-09-30
川に写り込む彼岸花と、ひとつだけニョキっと飛び出している曼殊沙華、2022年バージョンです。花粉が黒ずみ小さく痩せていたのは残念です。
ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)近景ハイキーソフト
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Apo Sonnar 2/135 ZE
f/4、1/50sec、ISO-100、135mm、WB-5500K 2021-09-15
彼岸花の写真は、どうしても赤を際立たせるため暗めの露出で撮ることが多いのですが、たまにはこんな明るめもいいですよね。逆光の撮影なのでふんわり感を際立たせる仕上げ。
ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)俯瞰
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZE
f/2、1/500sec、ISO-100、50mm、WB-4800K 2020-09-16
ヤブラン背景のこの彼岸花を見つけたら、もはや構図は俯瞰しか思いつきませんでした。
久しぶりの日の丸構図王への道。背景の放射状に広がる葉を綺麗にぼかす開放。薄いピント面に花粉を期待してのノーファインダー。
日頃の筋トレ(フロントレイズ)の成果も出てブレずに撮れたようです。SSのおかげか(笑)
ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)咲き始めマクロ領域
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Makro-Planar T* 2.8/100 AEJ
f/4、1/320sec、ISO-100、WB-3700K 2021-09-15
咲き揃った一面彼岸花も引きでは好きですが、寄る時は咲き始めがいいですね〜。ポンポンの花粉、シャキっとした花弁、蕾を前ボケに。
赤を引き立てる露出アンダーで♪。
ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)マクロ
SONY α7Ⅲ
Carl Zeiss Makro-Planar T* 60mm F2.8 C MMJ
f/8、1/250sec、ISO-100、60mm、WB-3800K 2019-09-12
実際はマクロ領域よりも少し引いています。今シーズンはこの子を超える子には結局出会えませんでした。とにかくしべの花粉が黄色くふっくらしているのは、咲き始めたころのこの時期だけでした。何故か他の場所へ行っても、花粉が黒っぽくなってしまっていました。写真としては撮りたかった角度が決まってしまい、背景を選べませんでした。後ろがごちゃごちゃしてしまったので、レフ板の裏の黒を背景にし、もう一つのレフ板で光量プラス。
ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)マクロ花茎背景
SONY α7Ⅳ
Carl Zeiss Makro-Planar 2/50ZE
f/4、1/200sec、ISO-100、50mm、WB-4800K 2022-09-30
ハーフマクロ領域より少し引き。今年もしべの花粉が黄色くふっくらしていて、納得のいく背景となる被写体探しに小一時間。上部が彼岸花の赤、下部が茎の緑で構成された背景。
ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)マクロ赤背景
SONY α7Ⅳ
Carl Zeiss Makro-Planar 2/50ZE
f/2、1/2500sec、ISO-100、50mm、WB-3800K 2022-09-30
ハーフマクロ領域より少し引き。こちらも今年の花粉が黄色くふっくらな被写体で、上記の別背景。赤い背景からもう少し浮かすためにも135mmで行きたかったところだが、時間の都合で今回は断念。
ショウキズイセン「鍾馗水仙」(Golden spider lily)マクロ
SONY α7Ⅲ
SEL70300G
f/11、1/30sec、ISO-800、300mm、WB-4400K 2019-09-17
こちらは手の届かない位置だったので、望遠レンズに交換し撮影。このレンズもまあまあ大きく写せるんですよね。これも咲き始めの頃だからか?、しべの花粉ぱんぱん♪。
ヒガンバナ「彼岸花」(Red spider lily)の自己添削
他にも俯瞰の画なども撮りましたが、自分のはもう一つだったので不採用。皆さん旨く撮られていますよね。白い花にも出会っていますが、採用できるような画にならず。
今期(2020年09月)になって、まさに俯瞰で撮るべきシーンに出会えましたので、掲載しました。
この記事では八番目の黒背景がメインとなりました。ピント位置もいろいろな表現があるとは思いますが、花の真横にくるしべと、上部の花弁のふっくらした部分に合わせました。来年は背景も含めて、さらに素晴らしい彼岸花に出会えますように。
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